ハノイの駐在員同士や駐在妻の間でときどき話題になる“虫下し(むしくだし)”
ベトナムに住んでいたら、虫下しを飲んだ方が良い?
わたしもハノイに引っ越すまで知りませんでしたが、虫下しとは、体内の寄生虫を駆除する薬です。
寄生虫の卵がついている生野菜や果物を食べることで体内に寄生虫が入ってしまうとか。
寄生虫が体内に入るなんて聞くとゾッとする、、、!
この記事ではハノイ在住の筆者がが、虫下しの薬”Fugacar(フガカー)”を買えるお店や値段、実際に服用した感想をレポートしています。
簡単に薬局で買えますし値段も安いので、ハノイ在住の方には知っておいて損はない内容かと思います!
虫下しは寄生虫駆除の薬
ベトナムは日本と比べるとまだまだ衛生的に不十分なこともあり、生野菜や果物に寄生虫の卵がついていることがあるそうです。
それを食べてしまうと体内に寄生虫が入ってしまいます。
ベトナム料理は生野菜(レタスなどの葉物野菜やパクチーなどの香草)と一緒に食べることが多め
寄生虫に感染してからもなにもせずに放っておくと、最悪の場合は腸を突き破るなんてこともあるらしい、、、。
外務省のホームページの世界の医療事情(ベトナム)にもかかりやすい病気・怪我として、寄生虫症があげられています。
寄生虫症もまれな病気ではなく、当地の代表的な寄生虫としては回虫、蟯虫、鞭虫などが挙げられ、定期的に駆虫薬を服用することを勧めている医師もいます。
外務省ホームページ(ベトナムの医療事情)より
寄生虫なんて、日本に住んでいれば耳にすることはほとんどないですよね。
ちなみに、わたしが小学生のときに”ぎょう虫検査”というのをしていた記憶がぼんやりありますが、あれも寄生虫の検査。
日本では衛生環境の改善に伴い、子どもの寄生虫感染が激減したため、ぎょう虫検査は2016年に廃止されました。
ベトナムではまだ寄生虫対策が必要なため、ベトナム政府は虫下しの薬を半年に1度の服用することを推奨しています。
わたしの駐在妻友達も半年に1度飲んでいる人が多いですね。
普段からローカル料理を食べる人はもっと頻繁に(月に1回とか)飲んでいるという人も。
ちなみに虫下しについては、LOTUS CLINIC(ロータスクリニック、ベトナムにある日系クリニック)の先生がコラムを書いていたので、参考までに。
虫下しの薬「Fugacar(フガカー)」とは?
“Fugacar(フガカー)”はベトナムではかなりメジャーな虫下しの薬です。
ベトナム人の友達に聞いても、年に2回飲んでいるという人が多いようです。
Fugacar(フガカー)の効果
回虫やぎょう虫などベトナムによくいる5種類寄生虫に効果があるようです。
妊娠中、授乳中、乳児・乳児の服用については服用が制限されています。
(詳しくはFugacarに同封されている説明書をしっかり読んで確認しましょう。)
虫下しは家族の1人がかかると、同居家族にうつる可能性も高いようなので、家族が同じタイミングで飲むことが推奨されているようです。
Fugacar(フガカー)を買えるお店
ベトナムでは処方箋なしでも普通に薬局で薬を買えます。
Fugacar(フガカー)はベトナムではかなり一般的な薬なので、手に入りやすい薬のようです。
わたしは街中にある薬局で買いました。
ベトナムの街中でよく見かけるのが、Pharmacyという薬局。
英語を話せるスタッフがいることもあるので、何か必要な薬があるときはわたしはいつも Pharmacyに行っています。
google mapで”Pharmacy”と検索すれば、最寄りの薬局が見つかると思います。
ベトナム語で薬局はNhà Thuốc
Nhà=家
Thuốc=薬 という意味です。
Fugacarの薬を買うときに発音が伝わるか心配だったので、Fugacar(フガカー)の薬の写メを見せたら、薬を持ってきてくれました◎
薬局でももちろん購入できますが、虫下しを初めて飲む場合や心配な場合は日系の病院でもらうのも良いと思います。
日本人の先生から話が聞けるので安心です。
わたしのハノイに住んでいる友達は
・さくらクリニックハノイ
・ラッフルズメディカルハノイ
という病院に行っている人が多いです。※どちらも日本人医師がいる
Fugacar(フガカー)の値段、服用方法
わたしはこれまでに2回Fugacar(フガカー)を飲んでいますが、どうやら2種類あるようです。
①キャンディータイプ →飴のように舐めて溶かすもの
②錠剤タイプ→普通の薬と同じように水と一緒に飲むもの
それぞれについて紹介します。
キャンディータイプのFugacar(フガカー)
1箱1錠入りで、1箱=20,000VND(≒100円)でした!やすっ!
開封したようす
いざ開封!
箱の中には1粒の錠剤と説明書が入っています。
錠剤は入れ物に入っています。
錠剤は白色!大きさのイメージ的にはメントスとかと同じくらいかな?(この説明で伝わるかな、、?)
ハノイに住んでいる日本人の友人からも“虫下しの薬“と聞いていたので、水と一緒に飲む錠剤だと思っていました。
薬局のお姉さんには「これは舐めるタイプの薬だよ!アメみたいに舐めて口の中で溶かすんだよ!」と言われました。
実際にはミンティアみたいなタブレットのような感じ。
噛むこともできるし、舐めていればそのまま口の中で溶けました。
日本では噛んで服用する薬ってあまりないので新鮮。ちょっとドキドキしました。笑
飲み方と味は?
味は
・味なし(無味)
・チョコレート味
・フルーツ味
があるようです。
大人用は味なしのものを渡されることが多いようですが、わたしはなぜかフルーツ味を渡されました。笑
味は箱の右下の青丸部分(FRUIT PUNCH FLAVOUR:フルーツポンチフレーバー)にあります。
「まずかったらどうしよう、、?」と不安になっていましたが、味は意外に普通!
一緒のタイミングで飲んだ夫とは「ぶどうの味っぽくない?」と話になりました。
特にまずいと感じることなく、服用できてよかった!
次は違う味にチャレンジしてみよう
錠剤タイプのFugacar(フガカー)
2回目にFugacar(フガカー)を買ったら、錠剤タイプ(水と一緒に服用するもの)を渡されました。
薬局によって取り扱っている種類が違うのかな?
キャンディータイプに比べて小さく、長細い箱です。
開封したようす
中には説明書と錠剤が入っています。
飲み方と味は?
前回がキャンディータイプだったので、今回も同じように舐めるタイプかと思ってお友達のベトナム人に念の為相談。
「これは水と一緒に飲み込むタイプだよ〜」と言われました。
普段飲んでいる薬と同じように水と一緒に飲み込むので、味はまったく感じません。
キャンディータイプか錠剤タイプかは個人の好みによるかな?
まあまあ錠剤が大きいので、大きい錠剤を飲むのが苦手な人(わたしとか)はキャンディーの方が良いかも?
虫下し服用後の体調は?
実は1週間くらい腹痛が続いていて、整腸剤を飲んでも治らなくて困っていたんです。
わたしは1年以上ハノイに住んでいますが、まだ一度も虫下しを飲んでいなかったので、腹痛も続いているし、、。ということで虫下しを飲んでみました。
虫下しを飲んだあとも気持ち悪くなったりはしませんでした。(たまに薬の副反応が出ることがあるらしい)
お腹はときどき痛くなったり。しかし、虫下しを飲んだ2日後から急に腹痛が治りました!
排泄物に虫が・・・なんてことはありませんでしたw
・虫下しが効いたのか
・偶然そのタイミングで腹痛が治ったのか
はわかりませんが、とりあえず体調が回復してよかった〜!!
ベトナム料理屋さんで生野菜をモリモリ食べたので、もしかして原因はそれかも?なんて思っています。
ショッピングモールに入っているキレイめなレストランだったのにな〜
とりあえずわたしは今後も半年に1回は虫下しを飲もうと思います。
ハノイに住んでいると日本に住んでいるときよりもお腹が痛くなる頻度が高くなった気が。
そして、1週間とか長く腹痛が続くなんてことも、、、。
ネットでは“体調不良のときには虫下しの薬は飲まないほうが良い”というのも見かけたので、症状がひどい場合は病院に行くのが安心ですね。
まとめ:半年に1回の服用が推奨されている虫下し
この記事では、ハノイ在住のわたしが実際に虫下しの薬を服用したときのようすや買えるお店、値段を紹介しました。
虫下しの薬”Fugacar(フガカー)”は街中の薬局で買える身近な薬です。
この記事がお役に立てれば嬉しいです。