海外赴任が決まったら、「海外生活って実際どうなの?」
「駐在妻たちはどんなふうに感じて生活しているの?」
と疑問に思うかもしれません。
日本に住んでいたら海外で生活するなんて未知の世界でなかなか想像がつかないですよね。
わたしは2023年に夫の仕事の関係でハノイに引越し、夫と子どもの3人で生活しています。
そこでこの記事では、駐在妻としてハノイに住んで半年経つわたしの
- 「意外に暮らしやすいかも?」と思う理由
- 「住んでいてストレスと感じること」
となどリアルな気持ちを紹介します。
結論から言うと、正直わたしはもっと海外生活って辛いんだろうなあと思っていたので、意外に楽しめている気がします。
もちろん感じ方は人それぞれなので、「こんなふうに感じている人もいるんだな〜」くらいの気持ちで見ていただいたら嬉しいです。
はじめに|ハノイでの駐在生活のイメージは?
ベトナムと聞くとどんなイメージがありますか?
わたしは以前タイに旅行に行ったことがあるので、ベトナムも似ている感じかな〜となんとなく想像していました。
バイクが多そうだな〜とかトイレが汚そうだな〜とかそんな程度です。
でもその国に住むとなると話は別ですよね。
どんなところに住むのかとか、治安はどうなのかとか病院はあるのかとか次々と疑問が湧いてきて不安になるかもしれません。
わたし自身もベトナムへの赴任が決まったことを友達に話すと、
「いいな〜」という人もいれば
「大変そう、、、わたしだったら絶対行かない」という人もいて反応は本当に人それぞれです。
ベトナムのよくあるイメージとわたしの駐在生活の現実をまとめてみました。
ベトナム=フォーのイメージが強いかもしれませんが、もちろんフォーだけで生活しているわけではないので、ご安心を(笑)
これから詳しくハノイに半年間住んでみて感じたことを紹介していきます。
ハノイに引っ越して半年間はどんな感じだった?
だれも知り合いがいない海外で生活するって不安を感じないはずがないですよね。
今となってはハノイに来たばかりのあのフレッシュな気持ちが懐かしくも感じます。笑
最初の頃は「バイク多いな〜」とか「道路を怖くて渡れない、、」とか思っていましたが、半年経つと当たり前の日常になってきて何も感じなくなってきました。笑
慣れって怖い。笑
わたしのハノイ生活半年間のようすを振り返ってみましょう。
- 0ヶ月友達作りを頑張る
まずはひたすら近所のお散歩。とりあえず知り合いを増やすためにいろんなコミュニティに参加。最大の敵は放し飼いの犬とバイク(犬とバイクについてこのあと詳しく説明)
- 1ヶ月日本の友達とテレビ電話三昧
ハノイに友達がいなすぎて時間を持て余していたので、日本の友達と親とテレビ電話しまくる。日本との時差は2時間で比較的日本の友達と連絡を取りやすいので助かる。涙
- 2ヶ月初の体調不良
早速体調を崩す。(たぶん食あたり)1週間くらい腹痛が続き、ハノイに来て初めて病院に行く。
- 3ヶ月自分でGrabを使えるようになる
外出は必ず夫と一緒に行っていたが、やっと子どもと2人でタクシー(Grab)に乗って外出できるようになる。
- 4ヶ月買い物場所の確立
日系のスーパーやイオンなどさまざまなお店に行って、どこで何を買えるかの買い物スポットがなんとなくわかり始める。
- 5ヶ月ハノイ生活マンネリ化?
ショッピングモールや日系スーパーなど一通り行き尽くして、週末が若干マンネリ化し始める。笑
- 6ヶ月定期的に遊ぶ友達ができる
頻繁に連絡を取り合い、気さくに話せる友達ができる。週に2〜3回遊ぶことも
こうやって振り返ってみると、ハノイに住んで半年間経って、買い物・病院・交友関係など落ち着いてきた感じがあります。
ハノイに来て3ヶ月くらいまでは友達もあまりおらず、平日はずっと子どもと2人きりで孤独でした。
しかも夫の飲み会が週1回ほどあり、ほぼワンオペでストレスも溜まっていました。
今思い返しても、あの時毎日何をして過ごしてたんだろ?という感じです。苦笑
意外に暮らしやすいかも!と思う理由3つ
わたしが半年間住んでみて、ハノイ生活は思っていたよりも楽しめているかも!というのが率直な意見です。
ハノイ暮らしが意外に楽しい!と思えるのも、日本人の友達や温厚で優しいベトナム人に囲まれているからだと思います。
やっぱりどこの国で暮らしていても、一番大切なのは人間関係だと実感しています。
意外に暮らしやすいかも!と思う理由は次の3つです。
- ハノイで友達ができた
- ベトナム人は老若男女子どもが大好き!
- 思っていたよりも日本のものが買える
友達ができた!
日本にいたら、学生時代の友達や職場の同僚など友達がいますが、ハノイに来たら友達どころか知り合いすらいません。笑
ハノイに来る前は「友達できるかな、、、」とすごく不安でした。
この年になって人間関係がゼロからのスタートで「そもそもどうやって友達って作るんだっけ、、?」っていう感じですよね。
しかも「駐在妻!」と聞くとオシャレでめちゃ頭良さそうなイメージですし(完全に偏見ですw)、「わたしが友達になれるような人はいるのかな」と初めから気が引けていました。
わたしと同じように旦那さんの仕事の関係でハノイに住んでいる日本人の方はたくさんいますし、「夫の仕事の関係で異国で暮らす!」という環境や境遇は同じなので、意外に友達がすぐできました。
フランクに話ができて、フレンドリーな友達ばかりで本当に助かっています。涙
わたしの場合は同じタイミングでハノイに赴任した人や同じくらいの子どもがいる人も多かったのも、運が良かったんだと思います。
みんな出身も違えば、前職も違い、ハノイに引っ越さなかったら出会わなかった人ばかりなので、貴重な出会いですね。
日本にいたら絶対に出会えなかった人と、ハノイで友達になれたことだけでもすでにハノイに来て良かったなあと感じています。
ベトナム人は老若男女問わず子どもが大好き!
ベトナム人はびっくりするほど赤ちゃん・子どもが大好き!
この間子連れでスーパーに買い物に行ったら数十分の滞在時間で、警備員さんや店員さんなど5人以上の人が子どもに声をかけてくれました。笑
ベトナムはみんな子どもたちに寛容です。
おばあちゃん、おじいちゃん世代はもちろん、おそらくわたしよりも若いであろう女の子や男の子まで子どもに声をかけてくれたり遊んでくれたりします。
20代くらいの若い男の人がいないいないばあとかしてくれるのが、わたしにとっては衝撃(笑)
子どもがぐずっているときには怒るどころか声をかけてくれたり、子どもにかまってくれたりするので本当に助かります。
子連れでの外食しやすいのも嬉しいです。
日本では「ぐずったらどうしよう」とか「周りに迷惑がかかるかも」と思い、あまり子連れ外食は行っていませんでした。
ベトナムでは、子連れで外食している人がたくさん!
特にロッテリアとかマクドナルドとかファストフードのお店に行くと、ほとんど全員子連れでは?と思うほど子どもがたくさんいます。
子連れで食事している人たちがたくさんいるので、「周りに迷惑かかるかな」など心配することなく食事を楽しむことができます。
ベトナム人はもちろん、欧米系の方々も小さいお子さん連れで外食している人がたくさんいます。
店員さんが子どもに優しかったり、周りのお客さんも(どの国の人も)子どもがぐずってしまったりしても温かい雰囲気でいてくれるのが、本当に助かります。
思っていたよりも日本のものが買える
日本の調味料や食料品を買えるお店は限られますが、意外に日本のものが手に入ります!
タイなど近隣のアジアの国はベトナムよりも、日本のものがかなり手に入るようですが、、、上を見ればキリがないですもんね。
メーカーやブランドにこだわなければ、基本的に日本のものはほとんど手に入るのでは?と思うくらいです。
しかし、値段は日本で買うよりも高いです。
日本のように1つのスーパーに行けば欲しいものをすべて買える訳ではなく、
お肉はここ!オーガニックな野菜はここ!日本のお菓子はここ!
など買い物の時にお店をはしごすることはよくあります。
「日本のスーパーだと1つのお店で欲しいものが全部買えるんだ!」と日本に帰国すると、スーパーの品揃えの素晴らしさに感動したりします。笑
大人の食料品・調味料などは手に入りやすいですが、ベビー用品や子ども用のものは手に入らないものもあります。
今困っているのは離乳食。日本では外食時に便利な離乳食「栄養マルシェ」
スプーン付きで便利なんですよね。ハノイに売っていないので、一時帰国の時に日本から持ってくるしかないかなあと思っています。
ハノイには日本食のお店もたくさんあります。
- お寿司
- 焼肉
- 丼もの
- 天ぷら
などなどハノイで日本食を楽しむこともできますので、ご安心ください。
というか我が家は毎週末ほぼ和食を食べていますw
値段は日本と同じくらいで、日本クオリティの味もたくさんあります!
住んでいてストレスを感じること3つ
ここからはハノイに住んでいてストレスを感じることを3つ紹介します。
道路状況が悪い
ハノイの道路は日本じゃ考えられないことがしばしば、、、。
日本では歩道は「歩行者が歩く場所」とされていますが、ハノイでは
- イスを並べてお茶をする
- バイクを置く
- 車を駐車する
など自由すぎる歩道の使い方(笑)
歩道にバイクが駐車されていて、一回車道に出ようとしたら、車道にも車が路上駐車されているのもあるあるです。
特にベビーカーを使っていたり小さいお子さんを連れている場合は、歩道を歩くのには体力も神経も使います。
歩道にバイクが置いてあったり、段差があったりするとその度にベビーカーを毎回持ち上げないといけません。
最高気温35度以上で、ベビーカーの持ち上げはもはや筋トレです。涙
歩道にバイクが駐車してあってベビーカーが通れなくて車道を歩いているのに、バイクにクラクションを鳴らされるとイラっとします。笑
ハノイに来て半年経った今でもやはり外を歩く時は気を遣いますし、ちょっとハラハラします。
日本に帰ると「日本の歩道ってなんでこんなに綺麗で安全なのー。涙」と感動します。
犬・ニワトリが放し飼いのことも
ハノイ(ベトナム)は日本のように犬をリードに繋げるという風習があまりないようで、放し飼いがかなり多いです。
小型犬ならまだしも、わたしが戦っても絶対負けそうな怖そうな大きい犬まで放し飼いです。涙
飼い主のバイクに一緒に乗っている犬や飼い主が乗っているバイクを追いかける犬もいます。
飼い犬がほとんどなので、人を噛んだりするようなことはあまりないのでしょうが、狂犬病とかの話も聞きますし、やっぱり怖い、、、。
ザ・ローカルのお店でご飯を食べたら、足元にずっと犬がいました。涙
ずっとビビりながらご飯食べました。涙
特にわたしは犬が苦手なので、犬が正面から来たらもう動けません。笑
ハノイに来て1ヶ月も経たないときに家の近くを歩いていたら正面から犬が1頭来て、「これはヤバイ!」と思い、引き返えそうと思ったら、後ろからも犬が1頭来てまさかの挟み撃ち!
ビビりすぎて固まっていたら、通りすがりの人が「ついて来いよ」的な感じで一緒に歩いてくれました。涙
犬だけでなく、道路や店先にニワトリもいたりします。飼いニワトリなのか野生ニワトリなのかもよくわかりませんが、とにかくわたしは鳥も超苦手なので毎回ビビっています。
わたしの方に飛んできた日には号泣すること間違いなし!なので、出来るだけ距離を取って見ないようにしています(わたしは見るのもダメ)
ハノイに住んでいる限りは動物問題からは避けられないので、わたしが動物に慣れる日が来ることを祈ります。
娯楽が限られる
やはり生まれ育った国ではないので、週末の娯楽が限られます。
ハノイに住んでいる友達とよく話になるのが、
「週末何している?」
「なにもすることない、、、」
あるあるです。笑
友達と話しているとハノイ駐在家族は次の3つの過ごし方が多いようです。
- 子どもの習い事
- ショッピングモール
- 外食
我が家もかなりマンネリ化しています。
日本のように季節もののイベントがないのも娯楽が少ない理由だと思います。
- 花火大会
- 夏祭り
- 花見
- 紅葉
など、日本は四季がある分、週末や旅行などに楽しめるものも多いですよね。
個人的には温泉行きたいなーと定期的に言っています。
ハノイは暑い時期が長いので、わざわざ暑いときに温泉に入りたいとは思いませんが、日本の肌寒い気温の日に温泉入ったら最高だろうなあと想像しています。笑
娯楽が少ない分、連休となると国内旅行や海外旅行に行く人がほとんどです。
ハノイに住んでいる時しかこんなに身軽に海外旅行にいけないので貴重な時間なのかもしれません。
タイ、シンガポール、カンボジア、マレーシアあたりが人気で飛行機で2〜3時間ほどで着きます。
国内ではダナンやニャチャンが人気ですね。
ダナンは青い空と綺麗なビーチ!何回でも行きたい!と思えるほど素敵な場所でした。
まとめ|想像していたよりは楽しめている?ハノイ生活
ハノイに住んでみて半年のリアルな気持ちを紹介しました。
思っていたよりも住みやすいかも!と思っていることは
の3つです。
やはり一番は日本人の友達ができたからだと思います。
夫は平日仕事ですし、友達ができていない時期はかなりしんどかったです。
逆にストレスが溜まると思うことは
の3つです。
これから海外赴任を控えている方!ハノイ暮らしは思っていたよりもストレスがかかることばかりではないと個人的には思っています。
しかし、ハノイに住んでいる日本人の友達の中には「早く日本に帰りたい」と言っている人もいるので、本当に感じ方は人それぞれだと思います。
ハノイには日本人の方がたくさん住んでおり、日本人のさまざまなコミュニティもあります。
もちろん生まれ育った国ではないので、ストレスを感じることを言い始めたら止まりません。笑
日本から離れたからこそ感じる日本の良さやベトナムの住みやすさを感じることもあります。
少しでもお役に立つ内容だと嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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