ベトナム語を勉強したいけど、何から始めればいいんだろう?と疑問に思うかもしれません。
Duolingoはいろんな国の言葉をゲーム感覚で勉強できるアプリで、いつでもどこでもできる手軽さが魅力的です。
実際にDuolingoでベトナム語を勉強するとどんな感じなのか、上達するのか気になるかもしれません。
Duolingoでベトナム語を話せるようになる?
この記事では、2023年からベトナムのハノイに住んでいる筆者が1年間Duolingoでベトナム語を勉強してみた結果を紹介します。
結論|Duolingoだけでベトナム語を話せるようになるのは難しい
1年間継続してみて感じるのは、Duolingoだけでベトナム語を話せるようになるのは難しいということ。
Duolingoは無料で気軽にベトナム語の勉強を始めるにはとても良いツールだと思います。
スマホで空き時間を使ってできるので、継続もしやすいと感じています。
その反面、ベトナム語でもっとも難しいとされる発音練習ができません。
わたし自身も
・You Tubeで発音の動画を見ながら練習したり
・口の開け方などをテキストを読んだりしてみたり
独学でベトナム語の発音を勉強してみました。
しかし、びっくりするくらいベトナム人に伝わらず、何度も「はぁ?」と聞き返されました(その度に心が折れまくる。笑)
口の開け方や息の出し方、声の高さで意味が変わるベトナム語の発音は本当に難しい…
発音練習は自分1人で勉強するのではなく、ベトナム人と実際に話してみて、自分の発音のどこがどう間違っているかをみてもらわないと上達しないと実感しています。
確かにDuolingoでベトナム語を勉強を続けて、リスニング練習や単語力が上がりました。
なので、街中のベトナム語の看板や標識が読めるようになって、ベトナム生活がより便利になったことは間違いありません。
ベトナム語を勉強したての頃はさっぱり理解できなかった看板↓
今なら、わかる単語がどんどん増えてきています(嬉)!
Duolingoは発音練習を組み合わせて勉強ことが、上達するポイントだと思います。
わたし自身も現在、家庭教師の先生の勉強がメインで、+αとしてDuolingoでも勉強しています。
家庭教師の先生とDuolingoでベトナム語の勉強を始めて1年が経ちましたが、少しずつ日常会話で話せるようになってきました。
Duolingoでベトナム語を勉強して感じたメリットやデメリットはこのあと詳しく紹介します。
ベトナム語をDuolingoで勉強するには?
Duolingoは語学を学習できるアプリです。
ベトナム語はDuolingoのweb版とアプリのどちらでも勉強できます。
Duolingo-英語/韓国語などのリスニングや英単語の練習
Duolingo無料posted withアプリーチ
個人的にはスキマ時間でできるので、断然アプリがオススメです。
実は、日本人がDuolingoでベトナム語を勉強するには英語で勉強する必要があります。
現時点(2024.12月)でDuolingoで日本語で勉強できるのは、次の5つのみ。
これ以外の言語は英語で勉強しなければなりません。
わたしもDuolingoをダウンロードして、いざベトナム語の勉強を始めようとした途端驚きました。
問題文も全部英語じゃん….
なので、「英語が超苦手!」という人にはちょっと厳しいかもしれません。
わたし自身も、翻訳しないといけない文(英語)の意味がわからないこともあります。笑
しかし、わたしのベトナム語レベルは超初心者なので、英単語もそこまで難しいものはまだありません。
Duolingoで1年間ベトナム語を勉強した結果
1年間Duolingoを勉強した結果はどうでしょうか?
先日、年間レビューを受け取りました。(2024年11月30日時点)
1年間で学習した分数は857分。1日あたり2〜3分の計算です。
1レッスンあたりが2〜4分くらいなので、毎日1レッスンしている感じです。
現在はSECTION 1 のUNIT15 Greet people(人に挨拶をする)を勉強しています。
UNIT 16が終わるとSECTION2に行くようなので、そしたら難易度も少し上がるのかな?
自分が間違えた部分を復習はいつでもできます。
1年Duolingoで勉強してきて学んだ単語は237単語!!
ちなみにわたしは日常生活やベトナム語の家庭教師の先生との勉強の中で、学んだ単語をすべて自分のExcel上の単語帳にその都度入力しています。
この単語帳を作ってから1年半近く経ちますが、単語帳の単語の数は767! (2024.12月時点)
やはりわたしはメインは家庭教師の先生との授業で、サブとしてDuolingoで勉強しているのが、学んだ単語数からもわかります。
Duolingoでベトナム語を勉強して感じたメリット・デメリット
ここからはDuolingoでベトナム語を実際に勉強して感じたメリット・デメリットを紹介します。
Duolingoでベトナム語を勉強するメリット2選
まずはDuolingoでベトナム語を勉強してみて良いなあと思うことを2つ紹介します。
リスニングの練習になる
Duolingoはベトナム語超初心者にとって、リスニングの練習にはとっても効果的です◎
ベトナム語を勉強していて気づくのは、日本語で書かれたベトナム語の教材が圧倒的に少ないこと。
(日本人でベトナム語を勉強している人があまりいないので)
例えば英語なら、英語の文法の問題集やリスニング練習用のテキストもたくさん売られています。
しかし、ベトナム語のテキストや辞書はあまり売られていないですし、練習問題(文法・リスニングとも)を探すのも難しいです。
You Tubeにはベトナム語のリスニング練習用の動画もありますが、
・長文のもの
・中級者用で使われている単語も多い
だったりして、超初心者のわたしにちょうどいいリスニングの問題はあまりありません。
Duolingoのリスニングは1文が短いし、候補の単語が下に出てきているので初心者にはピッタリのリスニング練習だと思います。
しかし、たった1文でも速くて何を言っているか聞き取れないことも。
カメボタンを押すと、ゆっくり発音した音声が聞けます。
自分は知っている単語なのに、いざリスニングで聞いてみると、聞き取れないこともあります。
例えば、đọc(読む)という意味の単語。
ベトナム語を習い始めたばかりの頃に習った単語なので、意味は知っているけどリスニングは難しい。
単語の最後が”ọc”だと口を膨らませるような発音になるので、日本人には馴染みがなく、聞き取れなかったのかも?
どんな単語を自分が聞き取れて、どんな単語が聞き取れないのかわかるのは、すごくいい勉強になります。
反復練習ができる
ベトナム語は声調(声の高さ)が違うだけで違う意味の言葉になったりするものが多く、単語を覚えるのがかなり大変。
1回で覚えるのは到底無理なので、何度も何度も繰り返し練習することが大切だと感じています。
Duolingoはどんどん新しい単語が出てくるのではなく、同じ単語や文章を何度も何度も勉強します。
学習スピードはゆっくりめですが、繰り返し練習することで少しずつ定着できると感じます。
Duolingoでベトナム語を勉強するデメリット3選
発音練習ができない
ベトナム語学習者にとって最難関とも言える、発音。
Duolingoではリスニングの練習はできますが、現時点(SECTION1)スピーキング(発音)練習はできません。
日本人にとってベトナム語の発音が難しい理由の1つは、母音の数の違いです。
日本語の母音は5個、しかしベトナム語の母音は11個。
わたしは今でもベトナム語の先生にかなり訂正されます。(特にưとか)
数多い母音に加えて声調(声の高さ)でも意味が変わってきます。
Duolingoではリスニングの練習問題があるので、若干ベトナム語の母音を聞き分けられるようになってきました。
しかし、リスニングができるようになっても自分が発音できるとは限りません。
・オンラインベトナム語講座を受けたり
・家庭教師の先生を雇ったり
・ベトナム人の友達を作ったり
定期的に自分の発音をチェックしてもらう機会がないと、なかなか話せるようにはならなそうだと思います。
文法の解説がない
Duolingoは一問一答形式なので、文法の解説などはありません。
ベトナム語レベル0の人がDuolingoでベトナム語を始めても、単語の語順は日本語と同じなのかなど基礎知識が全くないないまま、問題を答えていくことになります。
※ちなみにベトナム語の文法は英語と同じ。主語+動詞+目的語
そのほかにベトナム語で難しいのは一人称と二人称。
ベトナム語では年齢を大切に考えているため、話し相手の年齢によって一人称と二人称の言い方が変わります。
これが実際に会話になるとめちゃくちゃ難しい。
自分より年下の人に話しかける時
→相手にEm、自分はchị
自分より年上の女の人に話しかける時
→相手にchị、自分にEm
毎回あれ?わたしがEm?それともchị?と一瞬頭の中で混乱します。
DuolingoではわたしはTôi、あなたはBạnで統一されているので、二人称の練習は日常会話で練習するしかないと実感しています。
※Tôiは少し堅い言い方なので日常会話ではあまり使わないそう。
声調を間違えても正解になる
ベトナム語は1つの音に対して、6つの声調があります。
声の高さを間違えると、違う言葉の意味になってしまうという恐ろしさ。
声調はベトナム語を発音する上でとっても大事ですが、声調を間違えて入力してもDuolingoでは正解になってしまいます。
本当はquả táoだが、quaでも正解になっています。
ちなみにquaという単語は声調が変わるだけで、こんなに意味があります。
- qua:過ぎる
- quá:とても
- quà:プレゼント
- quả:果物などの前につける類別詞
どの単語がどの声調だったか覚えるのが本当に大変で、今でも苦戦しています。
そのほかの筆者のベトナム語の勉強方法
Duolingo以外に、わたしがどんな方法でベトナム語を勉強しているのか紹介します。
先ほども紹介したように、わたしはDuolingoはサブ的に使っています。
わたしの今のベトナム語の勉強方法の内訳はこんな感じかな?
メインは家庭教師との勉強(60%)
週に1回1時間テキストを使ってベトナム語を教えてもらっています。
授業の予習復習のために、毎日30分授業に備えた予習復習を1人でしています。
最初は覚える単語が多すぎて何度も諦めたくなりましたが(笑)、最近はベトナム語で先生と会話できることも増えてきて楽しくなってきました!
次は会話練習(20%)
1日に何分!と決めて勉強しているわけではなく、買い物やタクシーに乗ったときや行きつけの店員さんと練習したりしています。
ベトナム語を勉強し始めて1年以上が経つと、少しずつ話せることも増えてくるので、出来るだけ積極的にベトナム人に話しかけたり、英語ではなくベトナム語で伝えようと頑張っています。
その次はベトナム語一言日記(10%)
ベトナム語の家庭教師の先生とはテキスト中心に勉強しているので、自分の日常生活のことも言えるようになりたいなあと思って始めました。
1日一言なので、
Chúng tôi đã đi công viên.(わたしたちは公園に行きました)
などシンプルなものを毎日日記として書いています。
わからない単語があったときには適宜家庭教師の先生に聞いています。
そしてDuolingo(10%)
わたしは1日1レッスン、毎日継続することを目標にしています。
1人でゆっくりできるお風呂の時間でするのが日課。
まとめ|単語力やリスニング力UPには効果的な Duolingo
いかがでしたか?Duolingoで1年間ベトナム語を勉強した筆者の勉強結果や感じたメリット・デメリットを紹介しました。
ベトナム語をDuolingoで勉強するには、英語で勉強しなければいけないというのがハードルに感じてしまいそうです。
わたしのようにベトナムに駐在している方なら英語に触れる機会も多いので、あえて英語でベトナム語を勉強して、どちらもスキルアップできたら最高ですね。
難しすぎて挫折しやすいベトナム語ですが、一緒に少しでもベトナム語を話せるようになるために頑張りましょう!