妊娠中や小さい赤ちゃん連れでいきなり海外赴任が決まり、
「どうしよう….」
「赤ちゃん連れで海外に住むなんて大丈夫かな?」
と心配するかもしれません。
日本に住んでいるときは、赤ちゃん連れで海外に住むなんてまったく想像できないですよね。
わたしは2023年からベトナムのハノイに住んでいますが、海外赴任が決まったのは妊娠中。
妊娠中も産後もかなり精神的に不安定になりました…
慣れるまでは海外生活を楽しむ余裕なんてありませんでしたが、慣れてくると「0歳児連れで海外に来たのも悪いことばかりじゃないじゃん!」と思うこともあります。
そこでこの記事では、 0歳児連れで海外赴任して良かったこと・大変だったことを5つずつ紹介します。
海外赴任を控えて毎日不安な気持ちで過ごしていた、わたしのような方の参考になれば嬉しいです。
はじめに|0歳児連れで海外(ベトナム)赴任している人はいる?
海外赴任が決まったことを日本の友達や家族に話すと「そんな小さな赤ちゃんを連れて海外って大丈夫?」と大半は心配する声でした。
そんなこと言われたら余計に心配になるんだけど…。と感じることも。
しかし、わたしは子どもが小さい貴重な時間を家族一緒に過ごせないのは辛いなあと思い、出来るだけ早く(夫がハノイに赴任してから3ヶ月後)ハノイに来ました。
わたしと同じように、0歳児連れでハノイに引っ越ししてきた人もいれば、0歳児連れは不安なので、子どもが1歳になるまで待ってから来た、という人もいます。
子どもが0歳のときに海外赴任が決まったけど、子どもが1歳になってからハノイに来ました
確かに子どもが1歳過ぎてからハノイに来る人が多いイメージはありますが、ハノイで出産している人がいたり、生後3ヶ月?とかでハノイに来ている人がいたりさまざま。
わたしがハノイに来たときは子どもが同じくらいの月齢(まだ寝返りもしていない)の人が何人かいて、親同士で仲良くなりときどき遊んでいました。
運よく子どもの誕生日も近かったのでみんなで誕生会をしたり、クリスマスパーティをしたり。
家族では0歳児の子連れで国内旅行に行ったり。
今でも日本人のベビー(0歳児)をハノイでも見かけるので、そんなに多くないかもしれませんが0歳児連れで海外赴任している人もいます!
0歳児連れで海外赴任をしてよかったこと
まずは、結果的に「意外に0歳児連れで海外に引っ越してきてよかったかも?」と感じることを5つ紹介します。
ベトナム人に可愛がってもらえる
ベトナムに引っ越してすぐに、ベトナム人の子どもへの優しさにびっくりします。
0歳児に限らずベトナム人はとにかく子どもが大好き!(でも特に赤ちゃんへの愛はすごかった。笑)
日本では赤ちゃんが泣くと、周りの視線が冷たくなったり、少数派でしょうが怒ってくる人がいたり….。
わたしも「異国でそんなことされたらどうしよう….」と不安に思っていましたが、一度も冷たい視線を感じたことも嫌な顔されたこともありません。
むしろ逆で子ども大歓迎オーラ!
子連れでレストランに行って、子どもが泣いたら「大丈夫?どうしたの?」と逆に駆け寄ってきてくれます。
日本では想像できないくらいにレストランの店員さんもフレンドリーです。
そしてベトナムはとにかく子ども(もちろん赤ちゃんも)が多いので、自分の子がぐずってたりすると、だいたい他にも誰かしらぐずったり泣いたりしてます。笑
「外出先で泣いたらどうしよう….」とか気にしなくて良いので、本当にベトナム人の優しさには日々感謝です。
0歳からベトナムに住んでいると、家の近くのスーパーの店員さんとかが子どもの成長を見守っていてくれて、我が子のように可愛がってくれます。
ベトナムは親戚付き合いも多く、学生や若いうちから親戚の子の面倒を見るのはよくあることみたい。
なので、わたしよりも若い年代の子でも子どもと遊ぶのに慣れているようで、普通に抱っこしてくれます。笑
子どもがベトナムの環境に慣れるのが早い
わたしと夫は日本の生活の方が長いので、体調や買い物などの面で日本とベトナムのギャップを感じ、慣れるのには時間がかかりました。
しかし、うちの子は生後数ヶ月からハノイに住んでいるので、ハノイがスタンダードになっているよう。
ハノイに来る前は「子どもが体調をすぐに崩したらどうしよう…」と心配していましたが、実は子どもが一番元気!笑
時々咳や鼻水が出ることはありますが、基本的に元気で毎日楽しそう。
子どもの環境に順応する力ってすごいですね〜
逆にわたしと夫はいまだに数ヶ月に1回は風邪を引いたり、食中毒もどきになったりしています。
もう少し大きいお子さん(幼稚園児とか小学生とか)は環境の変化で、ハノイに来たばかりのときはかなり体調を崩したなんて話も聞きます。
全員が体調を崩すわけではないと思いますが、子どもが体調崩すのって本当に可哀想だし、見ていても辛い…。
あとはお菓子(食べ物面)でも0歳児連れでハノイに来て良かったかも?と思うことがあります。
日本は赤ちゃんが生後数ヶ月から食べられるお菓子とかアンパンマンのお菓子とか、とにかくたくさんの種類が売られています。
しかし、ハノイで買える日本のお菓子は買えるお店も種類もかなり限られています。
今うちの子(2歳)がハマっているこのタイプのお菓子はハノイに売っていないようです。
子どもが大好きなお菓子がハノイで買えないから大変….。
その場合は、赴任時や一時帰国児にまとめ買いしてくるのが◎
確かに子どもがハノイには売っていないお菓子がお気に入りだったら、ちょっと大変そう…。
子どもの好みがはっきりしないうちにハノイに来て、楽な部分もあったのかも?と思います。
日本のお菓子があまり手に入らないので、海外メーカーのお菓子を買うこともよくあります。
ベトナム(ハノイ)で買える海外メーカーのベビー&キッズ用おやつ(〜2歳)
ベビーシッターに人見知りせずに慣れる
ベトナムに住む日本人を含む外国人はベビーシッターを雇っている人が多いです。
日本と比べて物価が安いのでシッターさんの給料も安いことも、シッターさんを雇いやすいポイントだと思います。
周りに頼れる親などもいないので、自分が体調不良になったときにシッターさんが子どもの面倒を見てくれると本当に助かる。。。
先日わたしは突然の嘔吐&頭痛でハノイで初点滴。
夫がどうしても仕事を休めず、その間もシッターさんが子どものお世話をしてくれました(涙)
うちは0歳児から週に何度かシッターさんに遊んでもらっていて、初めの頃はシッターさんが来ると泣いていましたが、今は喜んで遊びに出かけます。
1歳や2歳になると人見知りも始まるので、シッターさんになかなか慣れないという話を聞くので、早めのうちからシッターさんに来てもらっていて良かったなあと思います。
早いうちにママ友作りをできる
わたしはかれこれ1年以上ハノイに住んでいることもあり、仲が良く定期的に遊べる友達が何人かいます。
でもやっぱりハノイに来てすぐに友達ができたわけでもないですし、出会った人すべてと友達になれるわけではありません。(やっぱり相性って大事)
子どもが0歳のうちはお昼寝の回数が多かったり、睡眠時間も長いので、”何も予定のない日”も一週間のうちで何日かあり、子どもと2人で過ごす日もありました。
しかし、1歳半?くらいからは子どもは毎日外に出たがるし(わたしも家に1日いられないタイプ)、子どもと2人で出かけても飽きてしまうことも…。
子どもが2歳近くになると親子ともに友達の存在がより大事に感じます。
平日は同じくらいの子どもがいる友達とキッズカフェ(子どもの屋内遊び場)や公園に遊びに行って、一緒にご飯を食べて14時頃解散!というのがよくあるパターン。
友達と過ごすとあっという間ですが、子どもと2人だったら1日長く感じるだろうなぁ…。
余裕を持って幼稚園を選べる
ハノイにはインターナショナル系、日系とも幼稚園がいくつかあり、幼稚園によって対象年齢は違いますが、1歳半から行ける幼稚園もあります。
1歳半くらいになると子どももイヤイヤ期に突入してきたり、昼寝しない日があったり親も疲弊し始める頃。
1歳半〜 2歳以降でハノイに引っ越ししてくる人は、日本で事前に幼稚園を決めてくる人もいるんだそう。
実際に通ってみると、「思ったのと違う…」や「意外に住んでいる家から幼稚園が遠くて通園が大変」などという話も聞きます。
0歳児連れでハノイに来ると、すでに幼稚園に通っている子がいるお友達から、実際どんな感じか聞くこともできます。
友達からの口コミや実際に幼稚園に見学に行ったりと、時間に余裕を持って幼稚園選びをできるのは0歳児連れでハノイに来て良かったのかも?と思っています。
0歳児連れで海外赴任をして大変だったこと
ここからは、0歳児連れで海外赴任をして大変と感じたことを紹介します。
海外赴任時のフライト(飛行機移動)が辛い
0歳児連れで一番辛かったのは、初めて日本からハノイに来る飛行機の中!
もちろん子連れで飛行機に乗るなんて初だし、そのフライトが約6時間。
これからのハノイ暮らしの不安も押し寄せている中、フライト中は子どもがすごく泣いたらどうしよう ….とかすごく不安になっていました。
子どもが昼便でしたが、子どもはあまり眠れず、大声で泣いたり、ミルクや授乳でなんとかもたせました。
ハノイに着いたときは心身ともにわたしもへとへとで、そのときは「飛行機でこんなに大変な思いをするなら、もう日本に帰りたくない!涙」と思っていました。
0歳のときは遊べるものも少ないし、月齢が小さければおやつで機嫌を取るなんてこともできないので、本当に大変だったのを覚えています。
しかし、今となってはうちの子(2歳)は
・おやつを食べたり
・ジュースを飲んだり
・シールで遊んだり
・動画を見たり
かなりできることが増えてきて、親の負担も少なくなってきたと感じます。(それでもまだ大変は大変ですが…)
「0歳児連れのフライトが大変すぎる ….」とか思っている方!
わたしの経験から0歳児連れのフライトが一番大変だったので、いつかは楽になります!
体調不良になったときの医療面が心配
ハノイ(ベトナム)に小さい子連れで住んでいて、やはり一番心配なのは医療面。
日本はほかのアジア諸国に比べると医療面ではかなりハイクオリティなんだそう。
ハノイには幸い日本人の小児科医がいるので、かなり安心ポイントではありますが、緊急でなにかあったとき(特に休日や夜間)が心配です。
救急車は一応あるものの日本ほどすぐに来るわけではなく、道路が混んでいたりするので、実際はタクシーで病院に行った方が早いという話も聞きます。
また、病院によっては病院で救急車を持っているところもあるようで、そこに電話する方法もあるとか。
わたしたち大人も健康面を気を付ける必要がありますが、子どもはまだうまく自分の症状を伝えられないので余計に心配になります。
熱性けいれんとか急な怪我が起きた時には本当に不安だなあと思っています。
外出先でおむつ替えスペースを探すのが難しい
日本はスーパーマーケットやドラックストアやホームセンターとかでも、トイレにはおむつ替えスペースがあったりしますよね。
ハノイでは大きくて比較的新しいショッピングモールにはおむつ替えスペースや授乳スペースがありますが、おむつ替えスペースがないお店も多いです。
あとはおむつ替えスペースがあっても、日本ほど清潔そうじゃなかったり。
特に月齢が小さい頃は、頻繁におむつを替えなければいけないので、外出先におむつ替えスペースがあるかどうかは結構神経質になっていました。
慣れるまではどこにおむつ替えスペースがあるか探すのが大変!
子どもが外出先でうんちをして、おむつ替えスペースを探してもないので、一度家まで戻ったことも。苦笑
「ベトナム人の赤ちゃんはどこでおむつを替えているの?」と疑問に思うかもしれませんが、“ベトナム人はどこでもおむつを替える”そう。笑
わたしがびっくりしたのは、ショッピングモールのサービスカウンターに子どもを寝っ転がらせておむつを替えているシーンを見たこと。笑
ほかの人がいる場でも、何も気にせずおむつを替えるようです。
授乳についてもまったく同じで、マクドナルドで授乳している人(授乳ケープなし)もいます。笑
水など衛生面を気にする必要がある
日本は当たり前のように蛇口からの水が飲めますが、ベトナムは飲めません。
というかアジアの国では水道水を飲めるのは日本とアラブ首長国連邦の2カ国だけだそう…。
日本がどれだけ素晴らしい国かを実感します。
ほとんどの家庭にウォーターサーバーがあるので、飲み水は基本的にそちらを使います。
もちろんミルクを作るときとか、スープを作るときの水はウォーターサーバーです。
特に赤ちゃん連れだとさまざまなシーンで、これって蛇口からの水を使って大丈夫なの?と思うシーンが多々…。
- 哺乳瓶を洗うとき
- 離乳食用の野菜を洗うとき
- 離乳食の食器を洗うとき
- 歯ブラシを洗うとき、うがいするとき
- お風呂に入るとき(間違って子どもが飲む可能性あり)
というかこれを毎回考えるのがかなりのストレス。
ウォーターサーバーの水は蛇口の水ほどたくさん出ないので、たくさんの水を使うとき(鍋に水を溜めるときなど)には時間がかかるし。
日本では何も考えなくて良い水問題ですが、ベトナムに住んでいるとかなり深刻な問題になります。
万が一お腹を壊したら大変だし….。
わたしはかなりのめんどくさがり屋というのもあり、一番簡単な方法で解決!
それは自分の部屋のおおもとの水道管に浄水器をつけて、部屋の中の水はすべて一応飲んでも問題ないようにしています。
HIKARIXという会社の浄水器を使っています。
これについてはまた詳しく別の記事で。
今は浄水器を使っているので、子どもが万が一水道の水を飲んでも大丈夫。日本のようなストレスフリーな生活が戻ってきました。
歩道が狭く、ベビーカーが通りづらい場所もある
0歳児連れの外出といったらベビーカーか抱っこ紐を使うことが多いですよね。
わたしはいつもベビーカー派ですが、ハノイでのベビーカー移動はなかなか大変…。
ハノイに来たばかりの頃は、日本との歩道のギャップに衝撃を受けました。
日本の歩道は
・そもそも幅が広い
・綺麗(ゴミ1つ落ちていない)
・バイクや自転車で歩道がふさがれていることもない
・凸凹でベビーカーが通れない段差なんてない
ですね。
2年以上ハノイに住んでいるので、日本に帰ると「日本の歩道きれいすぎる!」と感動します。笑
ハノイの歩道事情は日本と真逆 …。
一番のベビーカーの敵はバイクです。
ハノイはとにかくバイク文化なので、どこにでもバイク。
日本なら近くに駐輪場があったりしますが、ハノイはあまり駐輪場がなく、お店の前に停めるのが普通。
というかもはや歩道が駐輪場代わり。
↓のようにバイクが停まっていると一度車道に出るしかありません。なのにその車道にも車が停まっていたり。
とりあえず路上駐車パラダイス。
あとは歩道が壊れているのもあるある。ずっと直らない凸凹歩道↓
1回車道に出るにしても、交通量が多いのでハノイに来たばかりのときは怖かったです。
ハノイに来たばかりの友達の中には「外でのベビーカー移動が怖すぎて、抱っこ紐しか使わない」という人も。
結構抱っこ紐しか使わない人も多いみたいですね。
日本よりもベビーカーを持ち上げる機会が断然多いので、ベビーカーは絶対に軽いものがオススメ!
まとめ: 0歳児連れで海外赴任しても楽しめる!
いかがでしたか?
この記事では0歳児連れで海外赴任をしてよかったこと・大変だったことを紹介しました。
ハノイに引っ越す前は、
・乳児連れで海外生活はやっていけるのか
・子どもは環境に慣れるのか
すごく心配していましたが、意外に子どもはあっという間に慣れ、子連れの友達もできて楽しく過ごせています。
しかし、日本と比べると衛生面や医療面で心配になることや不便に思うこともあります。
今では年に1度日本に一時帰国して、飲食店に子連れで行きにくかったりすると「ベトナムの方が子育てしやすいかも?」なんて思うことも。
日本にいるときは未知の海外生活で不安になるかもしれませんが、ベトナム人は特に子どもにすごく優しいので、子連れにはかなり安心できるポイントだと思います。
0歳児連れで海外赴任をする予定の方の参考になれば嬉しいです。