海外赴任が決まると、最初のハードルはズバリ「海外引越」!
国内の引越すら大変なのに、海外引越なんて想像すらつかないですよね、、、。
わたし自身も海外赴任前に大変だったのはダントツで引越準備です。
「どんなスケジュールで進めるの?」
「いつから準備を始めればいいの?」
「海外までどのくらいの日数がかかるの?」
などわからないことばかりで、つぎつぎと疑問が沸いてくるかもしれません。
わたしは2023年に夫の仕事の関係で日本からハノイに引越し、現在も夫婦二人+子の3人でハノイで暮らしています。
今回は、わたしが日本からハノイに引っ越したときの
- スケジュール(下見から荷物が届くまで)
- 引越当日のようす
- 海外引越の気になること
などを解説します。
この記事を読めば、海外引越のスケジュールや事前にしておくべきことがわかり、海外引越をスムーズに行うことができます。
荷物が船便・航空便などで届くまでの日数は引越業者や送る時期によって大きく変わるようなので、参考までにご覧ください。
はじめに|海外引越のスケジュール
お住まいの場所や家族構成によってスケジュールが変わることもあるので、まずは我が家の基本情報を紹介します。
次にざっくりと海外引越のスケジュールを紹介します。
夫赴任時と家族赴任時の2回に分けて日本からハノイに荷物を送りしました。
引越のおおまかな流れは次のとおりです。
- 引越下見(赴任の約1ヶ月前)
- 荷物発送(赴任の約1週間前)
- 荷物受取(船便:約2ヶ月後、航空便:約2週間後)
携行手荷物とは、日本→ハノイのフライトのときに持って行く荷物(スーツケースなど)のことです。
船便や航空便が届くまでの間に必ず必要になるものは、携行手荷物として持参しましょう!
夫赴任時は船便しか使っていないため、夫は船便が届くまでの1ヶ月以上をスーツケース1つで生活していたと考えると尊敬、、、、!涙目
船便は2回とも目安の期間よりも早い約1ヶ月半、航空便は目安よりも遅い約3週間で手元に届きました。
海外引越で有名な日本通運のホームページにも海外引越の流れが紹介されています。
動画での説明なので、初心者でもわかりやすいですよ♪
荷物発送の送り先と箱数
夫赴任時と家族赴任時のそれぞれの荷物の発送先と実際に送った荷物の箱数は次のとおりです。
我が家は、「夫赴任時→船便、家族赴任時→船便+航空便」で荷物を送りました。
夫の会社の規定には「船便は2回まで、航空便は1回まで」とあり、航空便を夫赴任時に使うのか、家族赴任時に使うのかは自分たちで決めることができました。
ベビー用品など早く荷物が届いて欲しいものがたくさんあったため、航空便を家族赴任時に使うことにしました。
航空便では送れる荷物の量と重量の上限があり、送れたのは2箱だけでした。涙
海外引越に関するルールは会社によって大きく異なるようなので、特に次の2つの点は事前に会社に確認しておきましょう!
- 船便や航空便を何回使えるのか
- 送る荷物の量や重さの上限はあるか
航空便は輸送費が高いので、船便メインで送ることが多いようですね。届くまで約2ヶ月というのがなかなか辛いところですが、、、。
詳細スケジュール(引越①:夫赴任時)
我が家は夫のハノイ赴任のタイミングで元々住んでいたアパートを退去し、わたしと子どもはわたしの実家へ引っ越しました。
海外引越とアパート退去の手続きを同時に進める必要があったため、かなりバタバタしました。涙
荷物発送とアパート退去の日程調整をどうやったかも含めて紹介します。
わかりやすいように夫のハノイへのフライト日を4月1日としています。
内容 | 日程 | 何日前 |
引越業者下見 | 2月28日 | 32日前 |
wifi解約 | 3月27日 | 5日前 |
荷物発送(船便) | 3月27、28、29日 | 3-5日前 |
アパート退去立ち会い | 3月30日 | 2日前 |
夫ハノイへフライト | 4月1日 | 基準日 |
荷物受け取り(船便) | 5月13日 | 42日後 |
引越し業者の下見のようすは後ほど詳しく紹介します。
アパートを退去するので、wifiの機械を外す工事をお願いしなければなりませんでした。
「ギリギリまでwifiは使いたい、、!」ということで引越作業日とwifiの機械を外す工事の日程は同じになりました。
「日程が被って大丈夫かな?」と思いましたが、wifi工事は数十分で終わったので、引越作業日でも特に問題はありませんでした。
ハノイと国内の両実家への荷物の発送作業がすべて終わり、アパートの部屋が空っぽになった状況で退去立ち会いをしました。
詳細スケジュール(引越②:家族赴任時)
家族(わたしと子)は夫がハノイに赴任した約3ヶ月後にハノイへ引っ越しました。
わかりやすいように家族のハノイへのフライト日を7月1日としています。
家族赴任時のスケジュールは次の通りです。
内容 | 日程 | 何日前 |
引越業者下見 | 5月29日 | 33日前 |
引越(船便・航空便) | 6月26日 | 5日前 |
家族ハノイへフライト | 7月1日 | 基準日 |
荷物受け取り(航空便) | 7月22日 | 21日後 |
荷物受け取り(船便) | 8月 | 47日後 |
夫赴任時にだいたいの荷物を送っていたため、そこまで引越準備は大変ではありませんでした。
ステップごとに海外引越の流れを紹介
STEP1 引越業者下見
引越①:夫赴任時
夫赴任時は送る荷物が多かったため、事前に引越業者がアパートに来ました。
下見日が引越の約1ヶ月前でそこまで本格的に引越準備をしている訳ではなかったのですが、家電や家具など大きめのものはどこに運んでもらうか夫婦でだいたい決めていました。
引越業者は1つ1つの家電や家具をどこに送るかわたしたちに確認し、細かくメモしていました。
など大物家電はもちろん、わたしが思っていたよりも細かいものまで(照明器具、カーテンなど)どこに何を送るかを聞かれました。
事前に夫婦で話し合っておいて良かったです。
引越の下見は1〜2時間でした。
そして引越業者に「なにをどこに送るのか」など伝えた内容を忘れないように、こちらでもメモしておくことが大切だと思います。
ものが多すぎて何をどこに送るのか、自分たちのものなのにわからなくなってしまいそうでした。
引越②:家族赴任時
夫の赴任時に生活全般の荷物はだいたい送っていたので、家族赴任時の荷物は少なめでした。
アパートは解約しており、わたしはわたしの実家に住んでいたので、実家のものの一部をハノイに送る感じでした。
そのことを事前に引越業者に伝えていたので、下見はオンラインで行われました。
引越業者とテレビ電話をしながら、家の中を撮影し、ハノイへ送るものを説明しました。
ハノイに送るものを同じ部屋にまとめておく必要はなく、ある程度の場所にまとまっていれば大丈夫でした。
「このあたりはハノイに送ります」や「この引き出しの中はハノイに送ります」という説明で問題ありませんでした。
所要時間は30分くらいでした。
ベビー用品など下見の後に買おうと思っていたものも多かったのですが、「下見から引越当日までにあまり荷物の量が変わらないようにしてください」と言われてしまいました。汗
新たに買うものがある場合は、下見の前に買っておくことをオススメします!
STEP2 荷物発送
引越①:夫赴任時
アパートの退去が迫っており、アパートの中を空にしないといけなかったため、大がかりな引越でした。
引越業者さんには「かなり荷物少ないですね〜」と言われましたが。
わが家の場合は、荷物発送先が
①ハノイ
②夫実家
③妻実家
の3箇所だったため、それぞれに送る荷物が混ざってしまわないように注意しました。
「このクローゼットの中のものはすべてハノイ行き!」などアパートの狭い部屋の中でもなんとかわかりやすいようにしていました。
しっかり仕分けできていない場所もあり、引越業者さんが瞬く間に梱包するので、気づかないうちに間違えた送り先の箱に詰めてしまうこともありました。
ハノイに送る予定荷物を夫の実家に送ってしまったり。笑
引越前に、引越業者さんにもらうラベルシールを上手に活用したいですね!
テレビやソファー、ベッドなどの大型家電や家具もすべて運び出してもらいました。
引越業者6人くらいが来てくれました。
作業自体は1日半で終わりました。
引越業者がハノイに荷物を発送するために書類を作らないといけなく、それができるのが翌日と言われました。
箱に入っているものを1つ逃さずリストアップして、書類を作らなければいけないようです。
引越業者が作ったリストにわたしたちはそのものの値段を書く必要があります。
荷物の発送中に送ったものが破損した時の保険用だと思いますが、、、。
この値段を書くのが結構大変でした! だって値段なんてわからないもの(笑)
荷物発送作業はこんな感じでした↓
- 1日目:丸1日作業
- 2日目:半日作業。荷物の発送作業は終了
- 3日目:1時間程度書類記入(送った荷物の値段を書く)
部屋がすっからかん!引越業者さんってすごいですね〜!!!
とりあえず荷物を送り終われば、すごい開放感(笑)
パーっと打ち上げでもしたい気分でした(笑)
引越②:家族赴任時
家族赴任時はわたしの実家から荷物を送りました。
わたしの実家の一部屋の一角をハノイに送る荷物置き場にしておきました。
赤丸がハノイに送ったものです。
適当に荷物を置かれてしますが、結果的には綺麗に梱包してくれました!
プチプチや緩衝材を入れて梱包してもらえたので、傷がついていたものや壊れしまったものは一切ありませんでした。
作業自体は半日で終わりました!あっという間です!
わたしと子は実家に住んでいたため、夫赴任時のときのようにアパート解約などの手続きも必要ありませんでした。
STEP3 荷物受け取り
国内での受け取り
国内の夫婦の実家に荷物を送った時も、部屋を指定して運んでもらいました。
ソファやテレビ、洗濯乾燥機、冷蔵庫など大物がたくさんあったので助かりました。
ハノイでの受け取り
夫赴任時の船便の受け取りは夫が行い(わたしがハノイに来る前だったため)、家族赴任時の船便と航空便の受け取りはわたしが行いました。
ハノイで荷物を受け取るときは、引越業者さんが部屋の中まで運んでくれました。
リビングに荷物を置くと、リビングが段ボールだらけになってしまうため、ベッドルームに仮置きしてもらうこともできました。
日本から送った荷物が手元にちゃんと届くって感動です!
引越準備は大変でしたが、「日本から何送ったっけな〜」と思いながら、段ボールを1つ1つ開梱していくのは個人的にはすごく楽しかったです(笑)
お気に入りのカップ麺が出てきた時はテンションが上がりました!
引越に関する気になることQ&A
海外に引越することなんてあまりないですし、不安なことやわからないことがたくさんありますよね。
わたしが引越前にわからなくて困ったことなどを中心にQ&A形式で回答します。
ただし、引越業者や会社によって違うところがあるので、ご注意ください。
引越までにどんな準備をするといい?
我が家の場合は、引越の下見は荷物発送の約1ヶ月前でしたが、できるだけ早く荷物の仕分けや整理をしておくことをオススメします!
引越準備として進めておきたいのは次の3つです。
- 不要なものはどんどん捨てていく or 誰かに譲る(売却する)
- どの荷物をどこに送るかを決める
- 新たに買うものをリストアップしていく
わたしたちは不要なものを実家に送りましたが、場合によってはトランクルームを借りるという方法もあります。
まずは家具や家電など大物家電をどうするのかをまず夫婦で話し合って決めていきました。
買ったばかり(涙)の冷蔵庫や乾燥機付き洗濯機は、親戚に譲りました。
売れそうなものは地道にメルカリに出して、お小遣い稼ぎもしました(笑)
海外赴任が近づくにつれ、しないといけないことが山ほど出てくるので、とりあえずコツコツ進めることが大切です!
実家に送る荷物などもっと断捨離したかったのですが、そんな時間と余裕はありませんでした。笑
「いらなかったら時間のあるときに捨てる」作戦で、とりあえずアパートのものはどちらかの実家に送りました。
新たに買うものは、一度に買おうとすると絶対に無理なので、こまめに買っていくことをオススメします!
引越準備で時間がなかったので、Amazonにもめちゃくちゃお世話になりました。
引越2週間くらい前からほぼ毎日Amazonから荷物が届いていた気がしますw
食料品や調味料は賞味期限があるので、できるだけ直前に買いました!
5回?くらいに分けて買い出しをしましたが、ものすごい量を買ったので店員さんに不審がられました(笑)
引越で失敗したことは?
家具・家電は1品目につき1回しか送れないという規定があるにも関わらず、ゲーム機を複数台送ってしまい、後日引越業者さんから指摘されました。
また、入浴剤は航空便では送れないという決まりがあるにも関わらず、航空便の荷物に入れてしまいました。
荷物の箱詰め作業中に気付き、船便の荷物に入れかえました。
日通のホームページにも「航空便や船便で送ることができないもの」のリストが載っていますので、ご確認ください。
国ごとに送れないものもあると思うため、引越業者さんに必ず確認しましょう!
アパート解約後はどうやって過ごした?
アパート解約後は両家の実家で生活していました。
両家の実家が元々住んでいた場所から比較的近かったため、実家で過ごすことができました。
しかし、実家が遠いなどの理由で実家で過ごすことができない場合は引越業者さんに引越日程を調整してもらうなどの工夫が必要かもしれませんね。
見られたくないものの梱包は?
荷物の梱包を引越業者さんが行ってくれる場合、貴重品や女性用下着、生理用品など「他の人に梱包されるのはちょっと、、、」というものもありますよね。
その場合は事前に自分で箱詰めをしておいたり、引越業者で女性の作業員の方がいればその方に梱包をお願いすることもできるようです。
開封済みのものは送れた?
アパートで使用していた台所用洗剤やシャンプー・リンスなど開封済みの日用品がたくさんありました。
捨てるのはもったいないですよね。
開封済みでも輸送中に中身が出ないように引越業者が梱包してくれて、送ることができました。
スーツなどシワになりそうなものの発送方法は?
スーツやドレスなどダンボールに入れて運んだらシワになってしまわないか心配になりますよね。
ハンガー付きの洋服専用のダンボールがあり、そちらにスーツやドレス、ワンピースなどシワになりやすいものを入れたので、綺麗な状態のままハノイで受け取ることができました。
丈の長いワンピースもすっぽり入るほど長さが高いダンボールでした。
このようなハンガー付きのダンボールを使用したい場合は、事前に引越業者に相談してみてください。
レトルトカレーなど肉が含まれるものでも大丈夫?
肉類を海外に送る場合は規制が厳しいイメージがありますよね。
ベトナムの場合はレトルトカレーなど肉が含まれるものでも問題なく送れるようです。
実際にわたしも船便でレトルトカレーやカップラーメン、離乳食(肉入り)を送ることができました。
夫の赴任時に家族分の荷物を送れる?
夫の赴任時は家族用ビザができていないので、家族の分の荷物を送れるか心配でした。
しかし、夫赴任時の船便でわたしの荷物や子どものベビー用品を問題なく送ることができました。
会社の規定によるかもしれないので、会社にご確認ください。
まとめ
わたしが実際に日本からハノイへ荷物を発送したときのスケジュールや荷物が届くまでの日程を紹介しました。
できるだけ早めに引越に関する規定(船便・航空便はそれぞれ何回までか、送る荷物の重さの上限はあるか)を確認しておきましょう!
荷物が届くまでの日数は送る時期や引越業者によって違うので、ご了承ください。
早めに不要なものの処分など少しずつ引越の準備をしておくことがオススメです。
赴任直前は本当にすることがたくさんあるので、早め早めの行動が◎です。
実際には育児や仕事に追われてそれどころでない人もたくさんいると思いますが、、、。涙
わたし自身も赴任前は引越準備や手続き、赴任後の生活の不安などで心身ともに疲れ果てていた記憶があります、、、。
完璧を求めすぎず、少しでも楽しみながら海外赴任の準備をできたらいいですね。
わたしの経験が海外赴任を控えている方の参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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